耐火構造とは、分譲マンションなどの建物の主要な構造部分が、一定の耐火性能を持った構造のことをいいます。
一定の耐火性能というのは、構造で建築物の部位別階別(壁、柱、床、梁、屋根、階段など建物の主要構造部)において、それぞれ火災時の加熱に耐える時間で定めた耐火性能を有することをいいます。また耐火構造とは、一般的に鉄筋コンクリート造、レンガ造、コンクリートブロック造などの建物を指していいます。
これらの耐火構造建築物は、通常、火災が起きてから30分から3時間以上の間、建物が倒壊したり、他に延焼しないという性能を持っていることをいいます。建築部位や階数ごとに耐火性能の規定時間が決められています。
なお、耐火構造に準ずる構造として、準耐火構造があります。準耐火構造は、壁、柱、床などが一定の耐火性能をもった耐火構造に準ずる構造のことをいい、構造で建築物の部位別階別(壁、柱、床、梁)にそれぞれ火災時の加熱に耐える時間で定めた耐火性能を有することをいいます。
準耐火構造の建築物では、通常、火災が起きてから45分間、壁、柱、床、梁が倒壊したり、他に延焼したりしない性能を持っていることとされています。
また、都市計画区域内の防火地域や準防火地域では、準耐火建築物でなければ建てられないという地域があります。準耐火構造と同等の耐火性能をもつ建築物は、外壁が耐火構造で、屋根が通常の火災において有害な発炎をしないもの、または柱と梁が不燃材で主要構造部が準不燃材を利用しているものなどとされています。