避難器具とは、応急的で細く的な避難の手段として設置される器具のことをいいます。
避難器具は、避難階段などの避難ができない場合に用いられるもので、避難器具としては、簡単に操作ができて、不安感を与えないものとされています。
避難器具の種類としては、避難ロープやすべり棒、すべり台、避難橋、避難タラップ、避難はしご、緩降機、救助袋などがあります。また、これらの避難器具の種類や設置数などについては、消防法に細かく規定されています。誘導灯と標識は、非常口の位置や避難の方向を示すためのもので、照明装置のついた誘導灯と、照明のつかない誘導標識に分けられています。避難器具は、いざというときに使えないと困るため、整備や点検、訓練によって使いなれておく必要があるとされています。
なお、避難器具とは、火災などの災害が発生したときに、避難のために使われる機械機器や設備の避難設備の一種のことをいいます。避難設備は、避難器具と誘導灯、標識に分類されています。また、避難設備とは、消防設備のひとつとしています。