景観法とは、2005年、良好な景観の形成するために制定された法律のことをいいます。
この法律は、景観計画区域内の建築物について規制したり、建築物の形態や意匠を制限することができる法律です。景観計画の策定は、景観行政団体いわれる都道府県、指定都市、都道府県の同意を得た市町村が行ないます。国は、これらの景観計画の策定、景観計画区域、景観地区等における良好な景観の形成のための規制、や観整備機構による支援などについて定めます。
また、景観計画区域内の良好な景観の形成に重要な建造物のことを景観重要建造物といいます。景観重要建造物は、景観行政団体の長が指定する建造物のことで、景観計画では、法令に基づいて景観重要建造物を指定します。この景観重要建造物の増築や改築、移転、除却、外観を変更することになる修繕、模様替え、色彩の変更には、景観行政団体の長の許可が必要とされています。
ただし、文化財保護法によって指定や仮指定された国宝、重要文化財、特別史跡名勝天然記念物または史跡名勝天然記念物の建造物については、景観重要建造物に指定することはできません。