繊維壁とは、綿状や糸状の繊維、着色した木材、パルプなどを含んだ壁のことをいいます。
繊維壁は、アパートなどの仕上げ材として用いられてきたものです。最近では、使うことが少なくなり、石膏ボードを下地とするクロス張りや繊維質の場合は、ファイバーボードが用いられるようになっています。
ファイバーボードとは、繊維板のことで、植物繊維を主な原料にしてつくった板状の建築材料のことをいいます。
繊維板の生産方法は、断熱、吸音用、内外装用、畳や家具の心材等、用途に応じて木材の蒸煮や、薬品を加えて加熱したりして、繊維状になるまで解きほぐし、接着剤などで一定の固さや形に成形します。
その比重によっては、軟質繊維板(インシュレーションボード)が0.35グラム/立法センチメートル未満、半硬質繊維板(中質繊維板、MDF)が0.35グラム/立法センチメートル以上0.8グラム/立法センチメートル未満、硬質繊維板(ハードボード)で、0.8グラム/立法センチメートル以上に分類することができます。