住まい・住宅関連の用語集

　長尺塩ビシートとは、幅の広いロール状のプラスチックシートのことをいいます。
　長尺塩ビシートは、床材のことで、発砲層を含んでいないものをいいます。長尺塩化ビニルシートとも呼ばれています。長尺塩ビシートは、ロール状であるため大きな床面の仕上げに適します。また、硬質で耐久性や耐摩耗性に優れています。
　床下地の表面に貼りつける塩化ビニール製の床材のことをクッションフロアと呼んでいます。クッションフロアは、弾力性がある素材のため、このように呼ばれるようになっています。クッションフロアは、プリントやエンボス加工されたものなど、さまざまなものがあります。クッションフロアは、中間層に発泡プラスチックやフェルトなどのクッション材をはさみ込み、麻布などで裏打ちしています。
　クッションフロアの利点は、比較的安価で、施工も簡単な仕上げ床材であり、耐久性や耐水性に優れていることです。そこで、クッションフロアは、キッチン、洗面室、トイレなどの水まわりによく用いられています。
　クッションフロアは、広く使用されていますが、近年、シックハウス症候群対策として、塩ビニール製の床材に代わってリノリウム建材が見直されるようになっています。
　リノリウムとは、植物の種から取る亜麻仁油、松ヤニ(ロジン)などの樹脂類、コルク粉、顔料などを混ぜたものを原料とし、天然素材の床仕上げ材の一つです。リノリウムは、これをシート状やタイル状にして、長尺シート、長尺床シートとして早くから開発され、実用化されてきた仕上げ材です。リノリウムは、適度な弾力性があり、抗菌性能に優れているため、住宅以外でも事務所や病院、老人ホーム、学校などの公共施設の床仕上げ材として使われています。
　リノリウム素材は、天然素材であって抗菌効果を持ち、焼却しても有害物質が排出されないという特性をもっています。最近のマンションでは、洗面所やトイレの床材などで使われるようになっています。