屋上緑化とは、建物の屋上に、植物を植えて緑化することをいいます。
屋上緑化は、夏場の高温上昇への対応策として行われるようになっています。またマンションやビルの壁面で緑化を行なうときは、壁面緑化といいます。屋上緑化は、屋上に植えた樹木や草花が、根から吸収した水分を葉などから水蒸気を放出する蒸散作用で周囲の温度を下げることができます。そこで、都市部のヒートアイランド現象への有効な対策として注目されています。
都市部の高温は、ビルの空調設備や自動車などから放出された熱が、道路のアスファルト舗装の増加と樹木の減少によって都市の中心部にとどまることが原因とされています。屋上緑化は、これらの気温上昇現象に対して効果があるとされています。
屋上緑化は、紫外線から建物を守ったり、断熱性や防音性への効果もあります。
また自治体により、ある一定の敷地面積を持つビルの新築や改築では、屋上緑化が義務付けられています。