不同沈下とは、不均衡な応力が発生することにより、地盤や建物が不ぞろいに沈下することをいいます。
不等沈下(ふとうちんか)ともいいます。不同沈下は、部分的に異なる沈下を起こし、建物が斜めに傾いたり、沈み込んだりします。
不同沈下の原因として上げられるのは、盛土や埋立地の締め固めや、軟弱基盤の地盤補強工事が不十分であったり、基礎地盤固めが不均一であることが原因とされています。また地中の土塊や有機物の腐食できた空洞が原因で圧密沈下することがあります。
不同沈下により、建物にはひび割れや歪みが生じます。ひび割れから亀裂が入ったりし、鉄筋などの腐食が進みやすくなります。また隙間が生じて風が入ったり、雨漏りの原因になることがあります。建物では、ドアの開け閉めにも支障がでたり、荷重のバランスが崩れるなど、建物に大きな負荷がかかります。倒壊の危険性も出てきます。