モデュールとは、建築設計において基準となる基本単位および寸法のことをいいます。
主に建築物における柱と柱の間、メートルや尺や間などの単位のことを指していいます。
モデュールは、古代ギリシャを源流にし、建物を比例との関係から秩序づけるために深く関わっていました。日本でも畳を基本にする独自の寸法単位があります。これも一種のモデュールであり、一定の基準による生産において規格化を可能にし、いままでの建物生産を効率化してきたものです。
日本の一般的住宅では、3尺(910ミリメートル)単位をモデュールの基本としています。これは「尺モジュール」と呼ばれ、田舎間と呼ばれる関東間のサイズが基本になっています。そこで、家を建てる時、日本では、3尺(約90センチメートル)を基本として設計することが多くあります。
畳には種類があるため、そのサイズが変わると、モデュール寸法もわずかに変わることがあります。関西の伝統的住宅では、京間(本間)といわれる3.15尺(955ミリメートル)の単位が用いられています。
また最近では、1メートルを基本単位として採用することが増えていますが、木造建築の場合、規格化されている材木のサイズを考慮しなくてはならないとされています。