木造在来工法とは、柱や梁、土台などを木材で組み立てる工法のことをいいます。
木造在来工法は、日本建築における伝統的な工法で、木造軸組工法とも呼ばれています。この工法は、壁や床で構成される北米などで主流のツーバイフォー工法で、木造枠組壁工法の面によって支える工法とは異なり、面に対する柱と梁などによる線の構成から成る工法です。
木造在来工法では、動線の自由によるプランや大きな開口部を有することができます。しかし、大きな開口部をもつことは、地震に対する強度として問題が生じてしまいます。
木造在来工法では、木材を削って結合部を継ぎ手や仕口で組み合わせていましたが、それらの柱と梁の結合方法では、地震の影響を大きく受けることになります。
近年の法改正によって、建築基準法や施行令、告示では、個々に適した金具を使用しなくてはならないことを規定しています。現在では、小規模の木造住宅でも構造計算による確認、特殊な形の金物を使用し、建物の強度や耐震性能を向上させることが必要になっています。