住まい・住宅関連の用語集

　高強度コンクリートとは、通常のコンクリートより強度の高いコンクリートのことをいいます。
　高強度コンクリートのコンクリート強度は、コンクリートの単位面積当たりの圧縮強度の高さN/平方ミリメートルで表わすと、36〜60N/平方ミリメートルとなります。普通のコンクリートでは、27〜36N/平方ミリメートルですので、その強さがよくわかります。
　高強度コンクリートは、普通のコンクリートと比べると、柱や梁を細くすることが可能になります。また全体の重量も減らせるメリットがあることから、超高層建築などに使われるようになっています。
　超高層建築では、最近まで重量の問題から鉄骨造でつくられてきました。しかし、近年の100年コンクリートという高強度コンクルートの開発により、鉄筋コンクリート造による超高層建物を可能にしています。
　100年コンクリートとは、日本建築学会が「構造体の大規模修繕が予想できる期間としておよそ100年」と定めた30N/平方ミリメートル以上の耐久設計基準強度を持った高強度コンクリートのことです。100年コンクリートは、大規模修繕工事を行なわなくても約100年は持つといわれているコンクリートです。100年コンクリートは、ひび割れの補修などの一定のメンテナンスが必要ですが、マンションの大規模修繕工事の費用支出を軽減することができます。