両面バルコニーとは、南北、東西など両方向にバルコニーがあるタイプのことをいいます。
両面バルコニーの特徴は、通風や採光の点で優れていることです。たとえば、片側が共用廊下のマンションでは、プライバシーの面から問題があります。しかし、両側にバルコニーがある両面バルコニーでは、外部からのぞかれたりするようなことはなく、プライバシーを保つことができます。またカーテンや窓なども開けておくことができます。
バルコニーのほとんどは、建築基準法や消防法により、設置された避難設備です。そのため、バルコニーは、専用使用権として区分所有者が専用使用できても、避難上、支障のある私有物などを置いてはならず、避難通路として妨げにならないように使用しなくてはなりません。
また、この部分については、消防法や管理規約により改良や改造を禁止しています。区分所有者が専用使用できる共用部分は、無断で形状を変更したりすることはできません。
最近では、室内に柱や梁の出っ張りをなくしたアウトフレーム工法があります。この工法では、室内の空間利用度が高まりますが、バルコニー側に室外に柱や梁が出っ張るために、室内に入る日照面積が減ることがあります。そこで、バルコニーの出っ張り距離を検討しなくてはなりません。