CFT構造とは、コンクリートフィルトスティルテューブ(Concrete-Filled Steel Tube)の略称で、断面が角形または円形の鋼管にコンクリートを充填した柱と鉄骨の梁を組み合わせた構造のことをいいます。
CFT構造は、「コンクリート充てん管構造」や「充てん形鋼管コンクリート構造」ともいわれ、鋼管の柱にコンクリートを充填する柱から構成されています。
そこで、CFT構造では、高い剛性が得られます。小さな柱断面でも長い柱間隔を取ることが可能で、建物空間の構成において自由度を得ることができます。CFT構造は、大空間建築や高層建築に適した構造とされています。そこで、近年、CFT構造は、主に超高層建築において活用がみられるようになっています。
CFT構造は、耐震性や地震の揺れに優れた構造で、施工面においても鉄筋を使用しないため優れています。またCFT構造の建物は、超高層建物の弱点となっていた鉄骨構造の長周期地震動による大きな揺れを緩和することができます。