スパイラル筋とは、鉄筋コンクリート造建物の骨組みなどに使われる鉄筋のひとつのことをいいます。
スパイラル筋は、らせん状に巻かれた帯筋のことで、スパイラルフープ、螺旋鉄筋とも呼ばれています。主筋に巻きつけることで、せん断補強する鉄筋です。
スパイラル筋は、円形状と矩形状があり、主に柱フープやコンクリート杭などに使用されています。普通の帯筋は、ひとつずつ主筋に巻きつけてフックで留めていますが、スパイラル筋では、ひとつひとつ帯筋を主筋に留めていく必要はありません。主筋にグルグルに巻きつけるだけで、また鉄筋工事において手間や時間もかかりません。そのため、通常の帯筋よりも主筋を拘束する力が強いといわれ、柱のせん断補強と座屈圧縮強度を高めることができます。
スパイラル筋は、柱や梁が、ずれて壊れる「せん断破壊」という現象に抵抗します。