免震レトロフィットとは、既存の建物について外観や内装を損なわずに免震補強工事を行うことをいいます。
免震レトロフィットは、建物の免震化工事の一種であり、既存の建物を対象として行なう補強工事です。建物の基礎や中間層に免震装置を設置します。そこで、免震レトロフィットは、建物の耐震補強とは異なり、建物自体を補強するのではなく、施工箇所は限定的です。
また免震レトロフィットは、建物の揺れを軽減するために行なう補強工事です。そこで、工事中においても建物は使用できます。
この方法は、現在、歴史的建造物や公共施設、美術館などで採用されていますが、集合住宅でも活用することができる方法です。免震レトロフィットは、比較的にリスクの小さい免震補強工事といわれ、建物の外観の基本的な骨組みを残して行なうことができる工事方法となります。