三和土とは、叩いて固めた玄関の土間のことをいいます。
三和土は、叩きとも書き、たたきと読みます。三和土は、土間などを仕上げる工法の一種で、漆喰などで塗り固めるときにも用いられます。
三和土は、土、にがり、消石灰を混ぜ合わせて、小槌で叩いて仕上げます。
本来、土間とは、古い民家でよく見られる床を張った屋内の居室と玄関との間のことを呼んでいました。土間は、外と内の中間的な空間にあり、地面とほぼ同じ高さで、台所や作業場として利用されています。
土間を作る方法は、単に土を固めたものもありますが、主に漆喰を塗り固めた、三和土(たたき)床が多く用いられます。また三和土は、土間以外、建物の外でも用いられてきました。
土間は、建物の中で床を張っていない土のままのところをいいますが、近年、コンクリートやタイルなどの仕上げの土間も多くなり、直接土にコンクリートが接している床もみられます。土間コンクリート、コンクリートたたきとも呼ぶようになっています。そこで、三和土は、コンクリートのスペースをさして呼ぶこともあります。