公団公社とは、高度成長期に公共住宅を供給してきた公的機関のことをいいます。
今まで「日本住宅公団」と「地方住宅供給公社」を合わせて「公団、公社」と呼ばれていました。「日本住宅公団」と「地方住宅供給公社」の設立経緯は、高度成長期、大都市の人口増加で都市部において住宅が不足するため、大量の住宅を供給する必要があったことが理由とされています。
この「日本住宅公団」と「地方住宅供給公社」の2つの機関は、その役割を終えて、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と名称を変えています。現在、都市再生機構は、都市再生事業を中心に行なっています。
高度成長期には、勤労者向けの住宅として大規模団地や公団住宅、公社住宅などは大量に建設されていましたが、いま都市再生機構の役割は、大量に供給された老朽化する大量のマンションに対応した事業を行なっています。都市再生機構は、老朽化する公庫住宅の建て替え、建物の維持管理や修繕工事などに関する事業、民間事業のサポートを行なったりしています。