曳屋とは、建物を解体せずに、そのまま移動させることをいいます。
具体的に曳屋は、建物を解体しないで、そのまま持ち上げて、新しく別の場所につくった基礎の上まで水平に移動する作業のことをいいます。
曳屋は、主に歴史的建造物などを残すために用いられている手法ですが、一般家屋でも用いることがあります。
例えば、道路の拡張で建物を移動するときや地盤の補強のために建物を残して基礎の修理をするときなどで行われます。
さらに日当り改善のために家の向きを変えたり、土砂や河川の災害などの危険から回避するために曳屋の手法が用いられています。
地震災害から避けるために、地盤の良好な土地へ曳屋することもあります。敷地のスペースなど諸条件にもよりますが、リフォームなどにおいても、仮住まいを行なう際、経済面を考慮して曳屋を用いることがあるようです。