擁壁とは、宅地の土砂が崩壊するのを防ぐために、斜面などをブロックなどで補強する壁のことをいいます。
擁壁は、主に切り土や盛土によってできた斜面や崖などの崩壊を防ぐため、造成地などにおいてよく設置されます。
擁壁の材料として、コンクリートやブロック、石などが用いられます。
斜面の土に水分が多くなると、圧力が上がり、擁壁が崩壊してしまいます。そのため、水はけが重要です。自然地形、宅地造成などで山の斜面などを切り取った切土法面、土を盛ってできた新たな斜面、地盤の弱い敷地、擁壁などで補強する水分量が多い土地などでは、軟弱化するために水はけの水抜きが設置されます。
なお水抜き穴は、敷地内にしみ込んだ雨水を抜くために設置が義務づけられています。2メートルを超える擁壁では、3平方メートルに1ヶ所の割合で水抜きを設けることが法令によって定められています。また5メートルを超える場合には、内側から控え壁、外壁から支え壁を入れる形式がとられています。