アスベストとは、石綿といわれ、蛇紋石系などの天然の繊維状鉱物のことをいいます。
安価で耐熱性、吸音性、電気絶縁性に優れているため、高度経済成長期には、建築資材として使用されてきました。特に建物の耐火材や耐熱材として、ビルや学校、公共建物などの天井や壁の内側で幅広く、大量に使われてきたものです。
しかし、アスベストによる肺がんや中皮腫という健康被害が確認されてから、社会問題となり、現在では建物に使用することは禁止されています。
また石綿セメントといわれるアスベストセメントも使用されなくなりました。そこで、最近の建物の修繕工事では、アスベストの代わりにノンアスベストを使うようになっています。
その一方では、これまでに使用された建物のアスベスト除去作業が進められています。