アールとは、「R」とも表記され、半径を意味する「radius」の頭文字Rを由来にする曲線や曲面のことをいいます。
アールは、日本よりも海外の発想に近いデザイン思想をもとにしています。それゆえ輸入住宅などでは、外観や内観デザインに多く採用されています。主に、リビング、天井、マンションのバルコニーや柱の上部などに曲線を用いることがあります。
アールデザインは、モダニズム建築が始まる前、20世紀初頭のアールデコやアールヌーボーといった芸術運動の影響があります。半円形によるデザインや植物を由来した曲線を特徴とするデザイン運動は、モダニズム建築への前衛的な運動として欧米において大きな影響を与えたものです。そこで、アールは、建物のデザインにおいて、よく用いられるデザインの一つになっています。