住まい・住宅関連の用語集

　スロープとは、傾斜または傾斜した通路のことをいいます。
　スロープは、主に福祉住環境において、その活用がみられます。
　ハートビル法では、不特定多数の人が利用する公共施設、高齢者や障害者が利用しやすい建築を促進するために、スロープの設置を義務付けています。そこで、バリアフリー化の意識が進むにつれて、誰もが利用しやすいようにさまざまなところで、スロープが設置されるようになっています。
　またスロープという形式は、空間構成を演出するためにも用いられてきました。最近、スロープの活用として商業施設などでの使用がみられます。たとえば、表参道ヒルズの空間のように緩やかなスロープを回廊にした内部空間の構成があります。この建物では、階段がなくてもスロープだけで、何層もの階を上下することができます。