雁行壁面とは、マンションなどの各住戸をそれぞれ斜めにずらして建てる工法のことをいいます。
雁行壁面は、マンションにおける住戸配置の形式の一つで、各住戸を斜めにずらして配置したものをいいます。雁行壁面とは、雁の群れが斜めに列をなして飛ぶ姿から名付けられています。シンプルな形状が建つようかん型マンションと違い、雁が飛ぶときの隊列の形に似ています。
住宅では、日本の伝統的住宅の書院住宅にみられる形式です。この形式では、中住戸でも3方向に開口部を設けることが可能になり、通風、採光、眺望などに優れた形式となっています。
この工法では、すべての住戸が角部屋になり、日当りや通風の面で優れているとともに、各住戸の独立感や開放感が高まるといわれています。そこで、日照を得ることが容易になります。
ただし、マンションなどでも3方向にバルコニーの設置が可能になりますが、この場合、設置の仕方によっては、プライバシーに問題がありますので、注意しなくてはなりません。