LL−45とは、軽量床衝撃音について、日本建築学会がマンションなどで推奨する値のことをいいます。
フローリング床では、コインやスプーンなどの小さいものでも、床に落としたときに、その音が階下によく伝わります。これは、軽量床衝撃音というもので、床から階下に伝わって聞こえる衝撃音です。これは、アパートやマンションなどでは、トラブルになったりすることがあります。
軽量床衝撃音は、比較的に大きくて低い音とは異なり、軽くて高い音を特徴としています。軽量床衝撃音による騒音トラブル対策として、二重床にしたり、カーペットなどを敷いて吸音することにより、ある程度の騒音問題を解消することができます。
軽量床衝撃音はLLで表されます。そこで、階下に音が伝わりやすいフローリング床などでは、LL値は高めになります。
遮音等級LLは、LL-80はうるさくて我慢できない音とされ、LL-50は聞こえる音、LL30では音が聞こえないというように、数値が小さくなるほど遮音性能が高くなるものと表されています。
なおLL-45については、上階の生活が多少意識される状態で、「上階でスプーンなどを落とすと下階でかすかに聞こえる程度」と表現されています。この状態は、通常の使用において居住者からの苦情がほとんど出ない遮音性能上望ましいレベルであると、日本建築学会は唱えています。
なお、LL-45を表示する床材などが多く出回っています。軽量床衝撃音は、床材の遮音等級のほかに、直床、フローロング床などの工法にも影響されます。