水セメント比とは、コンクリートの強度を表す指標のひとつで、主要な材料である水とセメントとの割合のことをいいます。
水量をW、セメント量をCとすると、「W/C」の百分率で示すことができます。水が多いほど、練り混ぜしやすくなり、コンクリートを打ち込みやすくなります。
ただしコンクリートの強度は低下してしまいます。そこで、建築用コンクリートについて、水セメント比は、50〜65%が標準とされています。
コンクリートの作業性について難易度を示す用語で、ワーカビリティがあります。まだ固まっていないモルタルや生コンの打ち込みやすさを表し、「施工軟度」ともいわれています。軟らかいコンクリートほどワーカビリティが高いものとされています。
ただし、ワーカビリティは高くなると、水が多くなることがあります。施工のしやすさを求めすぎないように注意しなくてはなりません。水が多くなると、強度が下がってしまい、欠陥コンクリートになる可能性があります。