壁式ラーメン構造とは、ラーメン構造と壁式構造の折衷型の骨組のことをいいます。
ラーメン構造とは、柱と壁で支える構造からなり、壁のない広い空間ができる構造です。ただしラーメン構造では、アウトフレームでない限り、柱や梁は内側に出っ張ります。また壁式構造は、耐力壁で支える構造です。柱は出ずに、すっきりとした室内空間となります。
そこで、壁式ラーメン構造は、平べったい柱を使って構成するもので、ラーメン構造と壁式構造の利点を採り入れた構法となります。柱や梁の出っ張りをなくし、空間の自由を得ることができます。
この構法では、室内側の耐力壁は必要なくなり、戸境壁部分だけとなります。マンションでは、鉄筋コンクリート造、7〜8階建てまでなら採用することができます。
ただし、壁式ラーメン構造の場合は、ラーメン構造よりも空間の自由度は下がります。