設計住宅性能評価書とは、住宅性能表示制度に基づいて第三者評価機関から、建物の設計段階において、一定の性能水準に達していることが認められた住宅に交付されることをいいます。
住宅性能評価には、住宅の設計段階においての評価結果をまとめた設計性能評価書と、施工段階と完成段階での検査の評価結果をまとめた建設住宅性能評価書があります。一般的には設計と建設の住宅性能評価書をあわせて取得します。
住宅性能表示制度では、住宅の性能に関して、耐震等級などの構造の安定、省エネルギー対策等級、温熱環境など、10分野29事項に渡って評価基準が定められています。第三者の指定住宅性能評価機関は、それらに従って客観的な評価を行います。
指定住宅性能評価機関は、品確法(住宅品質確保促進法)に基づいて都道府県ごとに設置された機関で、施工会社や不動産会社から依頼されて、評価員が住宅性能評価を実施します。設計、施工、完了の各段階において検査、評価を実施します。そして、基準に適合していると判断したときは、性能評価書を交付します。
設計段階では、「設計住宅性能評価書」を交付し、完成段階では「建設住宅性能評価書」を公布します。性能評価書が交付された建物には、それが区別できるようにマークが表示されています。
これらの業務で、指定住宅性能評価機関は、公正、中立性の立場から第三者として業務を遂行しなくてはならないということになっています。