平面詳細図とは、基本設計が決まって実施設計に入った段階において、平面図の尺度を上げて詳細に書く図面のことをいいます。
平面詳細図は、屋内の床板の方向や窓やドア、壁などの納まりや仕上げなどが詳しく書かれた重要な図面です。実際に現場監督との打ち合わせや施工現場で重視される図面の一つです。平面図同様、各階について作成されます。
床から一定の高さ、床上1〜1.5メートルの高さで水平切断した投影図面で、平面詳細図は、50分の1の尺度でつくられますが、平面図は100分の1で作られる違いがあります。平面詳細図は、実施設計時に作成される図面です。
なお、平面図とは、「間取り図」のことで、設計図書のなかでも基本となる図面のことをいいます。建物間取りや各部屋の用途のほか、床高、壁の構造、開口部の開き勝手、主要な設備や造り付け家具などを表示します。また主要部の寸法も書き込まれ、切断面上にない、吹抜けや床下収納、つり戸棚などが破線で示されることがあります。
また間取図とは、部屋の広さ、配置などをわかりやすく確認するための平面図のことをいいます。間取図は、どのような部屋であるのかについて表す図であるため、特に不動産広告においてよく用いられます。間取図は、平面図などのように詳細な情報を示すような図面ではありませんが、おおよその間取りや状態をわかりやすくしたものです。一般の方が住宅やマンションを購入する際には、これらを把握するためにも役立つものになります。
このように同じ水平に切断した投影図面でも、間取図、平面図、平面詳細図は上記のような違いがあります。