高度地区とは、市街地の環境維持や土地利用を増進するために、建築物の高さの最高限度または最低限度を定める地区のことをいいます。
市街地の良好な居住環境を保全する必要がある区域などでは最高限度が定められ、また土地の高度な利用を図る必要がある区域などでは最低限度が定められています。
建物の高さの最高限度を定めた地域計画の一つのことを最高限度高度地区といいます。一定の高さの最高限度を定めることで、市街地の歴史的建造物、景観や眺望、保全環境を維持することを目的としています。自治体によって高さの最高限度の決め方は異なっていて、建物の高さは、建物の絶対高さで決めたり、北側隣地斜線によって制限したりしています。
また最低限度高度地区では、構造が強化でき、建物の延焼を防ぐことができることから、市街地の防災面について期待することができるとされています。最低限度高度地区は、一定の高さの最低限度を定めることによって、市街地中心部の商業地、業務地などで土地の高度利用を図ることを目的としています。
また最低限度高度地区とは、一定の高さの最低限度を定めることで、用途地域内の市街地中心部の商業地、業務地などで土地の高度利用を図ることをいいます。最低限度高度地区では、市街地の防災面について期待ができ、構造が強化されることによって、建物の延焼を防ぐことができます。