値付けとは、不動産物件の販売価格を設定することをいいます。
販売価格とは、不動産広告などに表示されている分譲物件の価格のことをいいます。売主の不動産会社が、土地の仕入価格、建築コスト、販売経費、原価に経費や利益を上乗せした金額をもとに、マーケティング調査や近隣の競合物件などを考慮しながら、販売時期のタイミングとあわせて値付けをした金額となります。
新規分譲物件では、販売価格は基本的に価格交渉には応じることありませんが、売れ行きが不透明な場合には、いくつかの期に分けて売却し(期売り)、売れ行き状況によって次の販売価格を決定することもあります。そこで、販売価格と実際の売買価格(成約価格)は必ずしも一致しないことがあります。
なお、分譲宅地(土地)以外は消費税を含めた価格が表示され、販売戸数が多い場合、広告には最低価格と最高価格、最多価格帯のみが表示されることがあります。
マンションの場合では、中層階の中住戸を標準的な住戸として基準価格を設定します。階数や位置、方位、広さ、バルコニー面積など個々の住戸によって異なる条件を検討しながら個別の住戸の販売価格を設定します。そこで、タワーマンションなどでは、上層階と下層階の価格差が大きくなります。