輸入住宅とは、海外の設計思想と主な部材を輸入して建築する住宅のことをいいます。
輸入住宅の定義のあいまいとなっていますが、在来工法の木造住宅やプレハブ住宅以外のものをさしていうことがあります。輸入住宅は、ハーフティンバー様式や南欧風のものや外観から輸入住宅と呼ぶものや、ツーバイフォー(2×4)工法によって建設された住宅などのことを呼ぶことがあります。
このように部材モジュールや内外装、生活様式も含めて輸入したものを、輸入住宅と呼び、輸入元には北米やヨーロッパ、オセアニアなどがあります。そして、部材モジュールや内外装プランや外観デザインは、日本風にアレンジされます。
なお、ツーバイフォーも同様で、「日本型2×4工法」といわれています。ツーバイフォーは、2インチ×4インチの角材による枠と、構造用合板を組み合わせてパネル化にした床、壁、天井で構成する工法のことをいいます。
ツーバイフォー工法は、北米における木造建築の伝統的な工法です。ツーバイフォーは、壁式構造、枠組壁工法とも呼ばれています。ツーバイフォーは、釘と金物でできています。細部については、日本農林規格により規格寸法が定められています。ツーバイフォーは、パネル化による面で構成される構造にあり、非常に頑丈で耐震性や気密性があります。また寒冷地発祥の工法であるため、断熱性に優れています。
ただし、ツーバイフォーは、壁で躯体を支えるために、日本の柱と梁で躯体を支える軸組在来工法のように開口部を大きくしたり、建物の形態や空間の検討における自由度は制限されます。増改築についても制約されます。
なお、2インチ×6インチの部材を使用するものは、ツーバイシックスといわれ、ツーバイフォーよりも角材が太く、壁も厚くなるので、強度が高くなります。