スランプ試験とは、コンクリートが固まる前の軟らかさを表すスランプのレベルを調べる試験のことをいいます。
スランプ試験では、フレッシュ・コンクリートをスランプコーンと呼ばれる円筒形の容器につめて、コーンを真上に抜き取った時のコンクリート頂部の高さが測定する試験です。下がった数値が大きいほど、コンクリートは軟らかくなります。一般には15〜18センチメートルのものが用いられます。ただし柔らかいほど、施工しやすくなりますが、水分が多くなり、コンクリートの品質に問題がでてきます。
なお、まだ固まっていないコンクリートの作業性の難易度を示すことは、ワーカビリティといいます。ワーカビリティは、「施工軟度」といわれ、生コンの打ち込みやすさを表しています。これは、スランプ値で表されるのが普通で、軟らかいコンクリートほどワーカビリティが高いものとされています。スランプの値が大きいほどコンクリートは軟らかくなります。
ワーカビリティは、水分量の多さやコンクリートの流動性、そしてコンクリートの粘り、材料分離への抵抗性など要素が関係するために、経験的な面も必要になるとされています。
なお打ち込み作業の難易度だけを表すときは「プレーサビリティ」といいます。