AE剤とは、Air Entraining Agentの略称で、空気連行剤のことをいいます。
AE剤は、コンクリートの中に微細な空気の泡を含ませて、ワーカビリティ(施工軟度)を高めるために用いられるコンクリート用化学混和剤のひとつです。気泡の大きさは0.025〜0.3ミリで、連行する空気量はコンクリート総量の3〜5パーセントが適切とされています。
AE剤を使うと、コンクリート中の水分の凍結や融解による膨張と収縮によるンクリートの劣化を防ぐ効果があります。ただしAE剤は、適切な量を使用しないと、コンクリートの精度に問題が起こることがありますので、注意が必要となります。
ワーカビリティとは、まだ固まっていないモルタルやコンクリートの作業性についての難易度を示す用語のことで、ワーカビリティは、「施工軟度」ともいわれ、生コンの打ち込みやすさを表しています。これは、スランプ値で表されるのが普通で、軟らかいコンクリートほどワーカビリティが高いものとされています。スランプの値が大きいほどコンクリートは軟らかくなります。
ワーカビリティは、水分量の多さやコンクリートの流動性、そしてコンクリートの粘り、材料分離への抵抗性など要素が関係するために、経験的な面も必要になるとされています。
なお、打ち込み作業の難易度だけを表すときは「プレーサビリティ」といいます。