日本版不動産投資信託とは、日本における不動産を運用対象とした投資信託のことをいいます。
「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとって「REIT」と呼ばれ、日本版不動産投資信託は、「日本版リート」、「J-REIT」ともいわれています。不動産投資信託は、1960年代にアメリカで生まれた金融商品で、アメリカでは株式市場における主力商品の1つとなっています。
日本では、2000年の法改正によって投資信託の対象に不動産が加えられ、不動産を対象とした投資信託が可能となっています。不動産投資信託には、日本で主流となっている会社型投資信託と契約型投資信託があり、2001年には、不動産投資法人が株式市場に上場を果たしています。
なお、日本版不動産投資信託は、公募売買のことです。公募売買とは、土地の実測面積と登記簿面積が異なる場合に、登記簿面積による売買のことをいい、実測面積による売買の実測売買と区別します。
公簿売買は、公図による売買のことで、公図は、地租改正事業で明治時代に作成したものが基本になっています。この公図は、地租を低くするために少なく申請していることが多くあるようで、このときに作成された公図は、精度が低く、面積についても正確でないことがよくあります。
現在では、精度の高い地図がつくられています。そこで、実際の不動産取引では、登記簿面積と現況との土地が異なっていることが多くあるため、土地売買契約において、測量による実測面積での取引、実測売買が行われることが多くあります。公簿売買では、トラブルになりやすいため、実測面積に基づいた契約が望ましいとされています。