工事請負契約とは、建築物を建てるときに、建主が施工業者と結ぶ工事についての請負契約のことをいいます。
工事請負契約は、施工業者に工事を請け負ってもらう契約のこといい、書面には、4つがあります。
契約当事者の署名捺印、工事名称、場所、工期、請負代金などを記した「工事契約書」、トラブル時の処理方法を取り決めている「契約約款」、工事内容や費用の詳細を示した「設計図書」、「工事見積書」です。
契約の際には、これらの書類に十分に目を通す必要がありますが、契約では、購入者にとって不利な要件などがないか、第3者の専門家に確認してもらうことも必要です。
なお契約時には、工事費に応じた印紙税がかかります。民法上の請負契約には、契約書の定めはありません。しかし、建設業法19条の規定により、建設業者などとの契約では、必ず法定の内容の書面を作成して、交付しなければならないと定められています。