買い換え特約とは、買い換えによって、先に購入物件を決めた場合、残金決済までに自宅が売れなければ、代金の支払いができないという旨について同意することをいいます。
このような場合には、購入物件の売買契約書に「予定の期日までに自宅が○○万円以上で売れない場合は、契約を白紙撤回する」という旨の特約条項を入れられるという特約です。
ただしこの特約については、売主にとってリスクがあるため、必ずしも同意してくれるとは限らないとされている点について注意しなくてなりません。この特約では、予定の期日と金額を明記しておくことが重要で、双方の話し合いが必要です。
なお、買い換え特約に関係するものとして、買い換えを行なった場合、売却した不動産に対して譲渡税を繰り延べるという制度の買い換え特例があります。
「課税の繰り延べ」というのは、買い換えた時点で「譲渡がなかったものとみなす」ということです。しかし、これは課税時期を先に伸ばすだけで、次に売却するときにはあらためて課税されます。活用次第では、買い換え特約ともにメリットのあるものです。