竣工図とは、設計図の変更内容を反映させるために、実際の竣工について正確に表わした図面のことをいいます。
工事中においては、現場や施工の事情に合わせる必要があるために、設計変更がよく行われるために、竣工図が作成されます。竣工後は、工事中の変更事項を設計図に反映させた図面が作られ、配管や配線などは、施工中に変更されることがよくあります。
竣工図は、マンションなどで、将来の大規模修繕工事計画などにおいて使用する重要な資料となります。またマンションなどにおいて、デベロッパーが作成した長期修繕計画書は、設計図書をもとに作成することがあります。
なお、工事が完成することを、竣工といいます。建設工事を終えると、完成した建物に不具合がないか竣工検査が行なわれ、この検査で不具合などがあると、手直しや補修が行われます。そして、その仕上がりが確認された後で、施主に引渡されます。
竣工検査は、最終的な検査ですが、施主が立ち会って行われるときには、施主検査といいます。また、これとは別に、建築基準法に基づいて、特定行政庁または第三者機関による完了検査もあります。