ケア付き高齢者住宅とは、公社や民間事業者が建設運営する高齢者向けの施設のことをいいます。
公的な高齢者向け住宅の一つで、シニア住宅と呼ばれることもあります。自分で生活できる60歳以上の高齢者を対象に、地方住宅供給公社が経営する施設です。主に東京、神奈川、茨城、兵庫、広島で供給され、バリアフリー化した住宅、談話室や健康管理室などの施設、生活相談や家事など自立生活を支援するサービスが提供されています。
ケア付き高齢者住宅は、財団法人、社会福祉法人などの関係団体が委託されて管理運営し、住宅の提供と介護サービスや家事援助などを行います。
家賃の払い方には、入居時一時払い(終身利用権方式)が基本で、一時払い、月払い併用の賃貸方式があり、これらは介護保険の対象となっています。
なお、建設基準は、1戸当たりおおむね床面積30平方メートル以上で、住戸内の床に差がなく、出入り口は介助イスの使用に配慮した幅員、(原則通路85センチ以上)とし、浴室、トイレなどに手すりの設置、緊急通報装置の設置、3階以上にはエレベーター、出入口にスロープを設置などについて定めています。