住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 地盤調査とは、地層の配列や分布、土の密度や固さ、地下水の状態などに関して調査することをいいます。
 地盤調査の方法には、既存の文献や試料、地質図などを用いて現地の視察などを行う予備調査と、建物の設計や施工に必要な個別の地盤情報を得るためのボーリングや貫入試験などがあります。住宅などの建物では、この地盤調査により、適切な基礎構造を決定します。設計の前に行なう地盤調査のことをボーリング調査といい、マンションの建設では、支持基盤を決定するため、地層の構成や地盤の特性を調べます。敷地の広さや建物の規模によって数十箇所をボーリングすることもあります。専用の掘削機で孔を掘り、土のサンプリング、標準貫入試験、地下水位測定などを行います。設計のため、建物を支える強固な地盤まで何メートル杭を打つ必要があるのか、地下水の浮力の影響をどう処理するかについて、データを取る調査になります。
 なお、標準貫入試験によって得られる地盤の強度を表すN値といいます。N値とは、地盤の強度を表す指標のひとつで、ロッドという鉄管の先端にサンプラーを付けて、サンプラーが30センチメートル貫入するのに必要な打撃の回数を量ることをいい、ボーリング調査に伴う標準貫入試験を測定することをいいます。N値は重さ63.5キログラムのハンマーを75センチメートルの高さから自由落下させて、この数値が大きいほど、固くしまった地盤ということになります。ただし粘性土の地盤では、土の性質からN値だけで判断することは危険とされています。そのため、ほかの指標を考慮する必要があるとされています。
 N値を換算する地盤調査方法として、スウェーデン式サウンディングがあります。スウェーデン式サウンディングは、5〜100キログラムの荷重を積荷したときの沈下量や、100キログラム積荷による沈下1メートル当たりの回転数からN値を換算する方法です。


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