UPREITとは、「Umbrella Partnership REIT」の略語で、土地を現物出資して不動産投資信託(REIT)として運用し、その後に出資分をREITの投資口(株式と同義)に転換する手法のことをいいます。
UPREITは、アメリカで幅広く活用されている手法で、土地出資者とREITとがパートナーシップを形成することから名付けられた言葉です。
UPREIT活用により、出資した土地の簿価が時価よりも低い場合でもREITの投資口に転換した時点で、土地所有者に対する時価との差額益に課税が行われます。
なお、不動産投資信託は、1960年代にアメリカで生まれた金融商品で、アメリカでは株式市場における主力商品の1つとなっています。日本では、2000年の法改正によって投資信託の対象として、不動産が加えられ、不動産を対象とした投資信託が可能となっています。
日本版不動産投資信託「J-REIT」は、日本における不動産を運用対象とした投資信託のことをいいます。不動産投資信託には、日本で主流となっている会社型投資信託と契約型投資信託があり、2001年には、不動産投資法人が株式市場に上場を果たしています。