住まい・住宅関連の用語集

　取引事例比較法とは、評価すべき不動産と条件の近い物件の取引事例情報をもとに、対象不動産の試算価格を求める方法のことをいいます。
　取引事例比較法は、比較によって評価する方法のことで、不動産鑑定評価の1つとされています。この方法では、多数の取引事例を収集して、適切な事例を選び、取引の特殊事情や時期の修正を行なって、取引事例の個別的要因を標準補正します、地域格差などを比較して価格を求めます。
　取引事例比較法では、中古住宅や中古マンションの評価、査定などを行なうときに使われる手法となっています。ただし、評価の基準として、売り急いだ物件や投機的な物件などは、この事例から排除することになっています。
　なお、評価の結果は、取引事例が適切であるかどうかによって左右されています。また、このようにして求められた価格のことを、比準価格と呼んでいます。