ビオトープとは、人間の生活圏内で、多彩な動植物が生息する人工的な場所のことをいいます。
ビオトープは、人間生活環境に近いところで、安定した生態系を持つ多様な動植物の生息空間のことで、「biotop」の意味は、生物の場所というドイツ語で、「bio(ビオ)」は生物、「top(=topo、トープ)」は「〜の場所」を意味しています。
ビオトープのイメージは、清涼な水の必要なホタルやトンボが棲む沼池、里山と小川など、昔なつかしい風景に近いものです。そして、そのタイプは、湖沼や河川、湿地や雑木林など、さまざまなものがあります。1970年代からドイツでは、人間と自然の共生空間の創造がはじまり、ビオトープもその一つの取り組みのとされてきました。
なお、日本では、里山の再生や、蛍の棲む池沼づくり、ビオトープを目指した公園づくりなどが大規模な開発地や街づくり事業において行なわれるようになっています。
最近では、学校の庭でも環境教育の一つとして組み入れられたり、工場などでは緑化事業の手法としても活用されています。