ホームオートメーションとは、エレクトロニクス技術を使って住宅の設備機器を管理するシステムのことをいいます。
ホームオートメーションは、HA(Home Automation)とも略されます。ホームオートメーションは、家事の効率化や省力化、防災や防犯など、さまざまな分野で応用可能なシステムです。HAには、廊下や階段の照明を人が通るときだけ明るくしたり、居間に座ったままで住宅内のすべての照明やカーテンなどを操作したり、異常発生時には警報を鳴らすホームセキュリティーや、外出先から携帯電話を使ってエアコンや炊飯器や風呂の給湯器をコントロールできるテレコントロールなどがあります。また、最新の技術を使った緊急通報システムもあります。
緊急通報システムとは、住宅内で緊急事態が発生した時に自動的に通報されるシステムのことをいいます。緊急通報システムは、一人暮らしの高齢者や身体障害者などが家庭での事故や急病、事件などに見舞われた時に、緊急ボタンを押すだけで、自動的にセンサーを鳴らしたり、警備会社や消防司令センターに通報できるシステムです。
最近では、65歳以上の一人暮らしや、寝たきりの高齢者などに自治体が福祉サービスの一つとして活用するようになっています。この緊急通報システムは、オートメーションによる防犯システムのホームセキュリティーでも利用されています。
住戸に設置したセンサーやコントロールパネルや監視カメラなどの情報を管理センターに送信して、異常などをキャッチすると警報や契約会社の警備員が現場に急行したり、警察や消防署などに通報します。セキュリティサービスとして、防犯や火災監視、ガス漏れなどのほか、急病やケガなどをした場合、非常ボタンによって緊急対処員が駆けつけるものなどもあります。