住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 共同担保目録とは、同一債権の担保として数個ある不動産に設定された抵当権について、登記記録として添付される目録のことをいいます。
 不動産の登記は、原則「一不動産一登記」ですが、抵当権についても担保ごとに登記申請しなければなりません。共同担保目録は、共同担保に関係がある不動産の表示、抵当権者、抵当権設定者などが記録されています。
 なお、この不動産に関しては、1枚の申請書に目録を添付して登記申請することができます。共同担保は、主に抵当権や根抵当権に用い、根抵当権とは、抵当権の一種で、不特定の債権を極度額の限度まで担保する抵当権のことをいいます。
 普通の抵当権は、一定額の借金である特定の債権が返済によって消滅すると、抵当権も消滅してしまいますが、根抵当権とは、銀行から資金を借り入れたり、返済を繰り返すことなどの継続的に取引する場合、そのたびに抵当権の設定や解除を不便なものとして、あらかじめ借入できる最高額(極度額)を決め、その範囲で債権を担保することをいいます。つまり、借入可能な限度額を定めておくことで、この範囲なら何度でも借りたり返したりできるようになります。
 また最初に根抵当権の設定登記をすることで、新たに借り入れる度に登記する必要もなくなります。極度額は一般的に担保評価額の110パーセントとしています。
 担保とは、融資を受ける際に、支払いを保証するうえで、債権回収のために提供することをいい、不動産や株式などを提供する物的担保と、連帯保証などの人的担保があります。債務不履行の場合、債権者が担保を債権者に引き渡して債務の弁済を受けられるようになっています。ローンでマイホームを購入するときには、その土地と建物に抵当権を設定して融資を受けるのが一般的で、この抵当権のことを物的担保といいます。また、連帯保証人をつけた場合は人的な担保と考えられています。
 なお、抵当権とは、借金の形(かた)として確保(担保)される権利のことをいいます。抵当権とは、債務者が債務を履行できない場合に、債権者が競売等を実行して、債権を確保する担保権の一つです。質権(しちけん)などと違い、土地などの目的物を自由に使用収益できることから、広く利用されています。この場合、債権者を抵当権者、債務者を抵当権設定者、債務を担保する第三者(債務者の親族や友人など)を物上保証人と呼びます。
 不動産取引で、抵当権の設定が行われるのは、ローンを借りて不動産を手に入れる際に、債務者(借り手)が金融機関(銀行など)と抵当権設定契約を結ぶ場合となっています。
 マンションの購入などでローンを組む場合、金融機関と抵当権設定契約を結び、抵当権設定登記を行うのが一般的です。抵当権から優先的に支払ってもらえる(優先弁済)順番は、登記の順番になっています。


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