住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 せん断補強筋とは、地震などによる建築部材の切断を防ぐために使われる鉄筋のことをいいます。
 せん断補強筋は、柱の主筋に巻きつけて束ねるように使われます。主筋とは、鉄筋コンクリート造において、柱や梁のような建物の構造を支える軸が曲がらないようにする鉄筋のことをいいます。
 主筋に水平につけるものを「帯筋」や「フープ」といい、梁の主筋に垂直につけるものを「あばら筋」や「スターラップ」といいます。
 さらに、高強度せん断補強筋には、スパイラル筋や溶接閉鎖型筋があります。スパイラル筋とは、らせん状に巻かれた帯筋のことで、スパイラルフープ、螺旋鉄筋とも呼ばれています。主筋に巻きつけることで、せん断補強する鉄筋のことです。
 スパイラル筋は、円形状と矩形状があり、主に柱フープやコンクリート杭などに使用されています。普通の帯筋は、ひとつずつ主筋に巻きつけてフックで留めていますが、スパイラル筋では、ひとつひとつ帯筋を主筋に留めていく必要はありません。主筋にグルグルに巻きつけるだけで、また鉄筋工事において手間や時間もかかりません。そのため、通常の帯筋よりも主筋を拘束する力が強いといわれ、柱のせん断補強と座屈圧縮強度を高めることができます。スパイラル筋は、柱や梁が、ずれて壊れる「せん断破壊」という現象に抵抗します。


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