住まい・住宅関連の用語集

　アールヌーボーとは、19世紀末から20世紀初めごろにヨーロッパで波及したデザイン様式のことをいいます。
　アールヌーボーは、1895年、パリにできた美術店の名前、アールヌーボーが由来とされています。アールヌーボーは、ベルギーやフランスを中心に流行し、さまざまなデザインに用いられていました。
　アールヌーボーは、植物の茎や蔓、炎、波などの曲線を特徴としたデザインとなっています。またアールヌーボーデザインは、多くのものにおいて使われてきたデザインですが、建物の場合には、形態よりも装飾において多く使用されています。
　この様式では、ビクトール・オルタ、ヴァン・デ・ヴェルデ、エクトール・ギマールが建築や家具において活躍し、工芸では、エミール・ガレなどの作品が有名です。特にエミール・ガレの作品はアールヌーボー様式を表すものとして、今でもインテリアとして人気があります。
　なお、スペインの建築家アントニ・ガウディの作品においても、この曲線が影響していると考えられています。