デシベルとは、騒音計で測定された騒音の音圧レベルを客観的な数値で表わすことをいいます。
騒音とは、好ましいとは感じられない、うるさい音のことで、騒がしくて不快に感じる騒音を評価するための尺度には、騒音レベルが用いられています。デシベルは、記号でdBと表し、音圧または音の強さを表す単位です。
環境基本法において、住宅地での騒音レベルは、昼間は55dB以下で、夜間は45dB以下が望ましいという基準値を定めています。騒音レベルは、オフィスやレストランで50dB、地下鉄列車内では80dB、自動車のクラクションなどが100dB、オートバイの加速音が120dBくらいで、この120dBは聴覚機能の限界とされています。また騒音レベルは、音圧レベルが同じでも、周波数が違うと、音の強さが違って聞える特性があります。
なお、通常は、国際的に規格化されたA特性という周波数に応じた補正を使っています。この補正を加えた数値を使うA特性で測定した騒音レベルのことを、dBAと表記します。日常の騒音は、さまざまです。都市部の居住においては、住宅やマンションが立地する地域によって違ってきます。
たとえば、幹線道路に面する場所、商店街や商業施設の多い都心部などでは、日常から騒音に悩まされることあります。都市計画による用途地域である程度の将来的な環境もわかるようになっています。マンションや住宅購入の際には、周辺環境についてよく検討する必要があります。