住まい・住宅関連の用語集

　図面の公開とは、地図や建物所在図、地図に準ずる図面の全部または一部の写しの交付や閲覧について、手数料を納付することで請求ができる権利のことをいいます。
　たとえば、不動産登記法や不動産登記令では、登記簿中の土地所在図、地積測量図、地役図面、建物図面、各階平面図について閲覧することができることになっています。また、この場合、登記簿の附属の中で図面以外の代理権限証書、登記原因証明情報などについても請求人が利害関係を有する部分に限って閲覧を請求することができるとされています。
　ただし、写しについては交付請求できません。
　なお　登記簿とは、不動産の物理的状況と権利関係を法的に記録(登録)した帳簿のことをいいます。登記簿は、土地と建物に分けられ、さらに表題部と権利部(甲区と乙区)から構成されています。
　甲区と乙区は、平成17年施行の改正不動産登記法により、まとめて権利部と呼ぶようになりました。表題部は、不動産の物理的状況を示すもので、表題部の記載に変化があった場合や、建物を新築した場合などで行われる登記のことをいいます。
　表示登記では、土地の場合、所在、地番、地目、地積が表示され、建物の場合は、所在家屋番号、種類、構造、床面積等が表示されています。甲区には、所有権に関する事項が記載され、乙区には所有権以外の抵当権などが記載されています。
　また、登記簿のコンピューター化により、従来の紙への記載から電磁的記録(登記記録)へ移行しつつあり、登記簿謄本は登記事項証明書、抄本は登記事項要約書に移行しつつあります。