200年住宅とは、超長期にわたり、循環利用できる質の高い住宅のことをいいます。
200年住宅とは、2007年に自民党政務調査会と住宅土地調査会が提言した「200年住宅ビジョン」において位置づけられたもので、長期優良住宅の前身となったものです。200年住宅は、成熟社会にふさわしい住生活の実現を図るために、ストック重視の循環型社会への転換やその普及を目指す総合的な取り組み、住宅のロングライフ化を象徴したものです。
また、長期優良住宅とは、建物が長期的に良好な状態で使用されることを目指して、ハード面とソフト面に対する措置が講じられた質の高い住宅のことをいいます。長期優良住宅は、長期優良住宅普及促進法による「200年住宅」の考え方によって位置づけられたものです。
長期優良住宅普及促進法とは、中古住宅の流通促進を図ることを目的として、住生活の向上や環境負荷の低減のために、質が高い長寿命の「長期優良住宅」の普及を目指した法律です。別称「200年住宅法」と呼ばれ、財政や金融上の措置や情報提供、技術開発に関して、国、自治体、事業者の努力義務を定めています。そこで、長期優良住宅は、長期優良住宅普及促進法に基づいた認定基準をクリアすることで、税制の優遇措置などの支援を受けることができます。
なお、住宅では、計画的なメンテナンスを行い、定期的な点検や補修の記録を作成し、保存する必要があるとされています。