不動産投資インデックスとは、対象となる投資不動産の収益率を判断するための指標のことをいいます。
不動産インデックスともいい、インデックス(index)とは「索引」という意味です。また、投資利回りに関することを「不動産投資インデックス」といい、公示地価などの公的地価指標のことを広義の「不動産インデックス」と区別する考え方もあります。
不動産投資インデックスは、対象物件の売買価格、時価評価や成約賃料、経費、テナントの財務諸表などの情報をもとに投資利回りを、単年度インカム収益率、単年度キャピタル収益率、総合収益率別のカテゴリーで収益率と示します。
インカム収益率とは、資産価値に対する賃料収入などの収益率のことをいい、キャピタル収益率とは、期間中の不動産価値の変動率のことをいいます。日本では、不動産インデックスについて、STIX、PENEX、PRPIなど各社各機関でつくられていますが、取引事例の蓄積数に限界があり、インデックスの整備が求められています。
なお、海外では、全米不動産投資受託者協会が四半期毎に公表するNICREIFインデックス、1985年に設立された国際的な情報サービス会社IPDなどが活用されています。