住まい・住宅関連の用語集

　保留床とは、市街地再開発事業を行なうとき、事業者が取得する新設された建物などを、分譲や賃貸に充てることができる床のことをいいます。
　市街地開発事業とは、一定の広がりのある地域において、市街地の大規模な整備開発を行うことです。市街地開発事業では、単体で建物や施設を建築するだけではなく、地方自治体や公団、第三セクター、地権者による組合などが事業主体となって、総合的な計画に基づいて行います。この事業では、道路や公園などの公共施設と併せて宅地開発が行なわれます。
　市街地開発事業では、都市計画法で定められた土地区画整理事業、新住宅市街地開発事業、工業団地造成事業、市街地再開発事業、新都市基盤整備事業、住宅街区整備事業、防災街区整備事業などがあります。事業化までに長期間かかるため、国や自治体の補助金が設けられています。
　なお、事業予定区域では、事業の進行の妨げにならないように、開発や土地取引などについて制限が行なわれます。この事業による主な内容は、業務、商業、文化、居住等の施設の誘導、ニュータウンの整備などがあります。
　また、事業の種類はさまざまあり、災害に強い建築物の整備、避難路、避難場所になる道路、公園の整備なども行われます。例として、汐留地区の土地区画整理事業、多摩ニュータウンの整備などがあります。